2018年11月メルマガ ヤル気エネルギーの話
【2018年11月縁日祭法話 】
私のお寺では毎月28日13時より不動護摩を行い、
みなさんの祈願や供養を行っております。
本日のご参拝お疲れさまでございます。
ようおまいりいただきました。
さっそくお話させていただきます。
~年末年始を少し楽に過ごすために~
はやいもので、
もう1ヶ月もすれば新しい年です。
年末の慌ただしさもジワジワと近づいてきています。
この時期はあれもやらなきゃ、
これも片付けておかなきゃと、
なにかと仕事に振り回される時期でもあります。
”はやいうちに取り掛かっておけば問題ない。”
といっても正直、
『取り掛かるも何も、考えるだけで面倒くさい…。』
ですよね。
そもそも日々の慌ただしさの中で、すでに消耗しているので、
やらなきゃいけないことを考えるだけで、とても面倒に思えてきたりします。
そのまま先送りすると後で大変になるというのは、
頭ではわかっています。
ええ、みんなわかっているんです。
ですが、
中々ヤル気のスイッチが入りません。
私、もう本当に辛いので、
そんな状態から楽になるためにはどうしたらいいのか方法を考えてみました。
ちょっと長いですが、
今回はせっかくのメルマガですので、
一気に5つのことを解説します。
(1)終わらせないとずっとキツイ。
(2)ヤル気の出し方。
(3)面倒くさいは脳の錯覚。
(4)エネルギーの消費量は同じである。
(5)メンタルセット。
読み飛ばして構いませんので、
参考になるところだけ読んでいただけたらと思います。
(1)終わらせないとずっとキツイ。
これは基本的な考え方になるのですが、
未完結のタスクがあると人は消耗します。
終わっていない仕事は気になるんです。
この『気になっている状態』は自分から多くのエネルギーを奪っていきます。
仕事を終わらせていくだけで、
エネルギーの消費を抑えることが出来ます。
エネルギー消費を抑えましょう。
緊急性と重要度の高いものから、
どんどん取り掛かっていきましょう。
結論
つまり、
『さっさと取り掛かって終わらせなさい。』
ということですね。
(2)ヤル気の出し方
ですが、さっさと取り掛かって終わらせなさいと言われても、
取り掛かるのに対して、はじめのうちは中々ヤル気なんてでません。
ほんとに困ったものですが、それにも理由がありました。
実はヤル気は行動している途中に出てくるものなんだそうです。
つまり、
ヤル気は後から出てくるもの。
まず行動が先ということです。
結論
『いいからやりなさい。』
ということですね。
(3)面倒くさいは脳の錯覚。
でも、面倒くさいんですよ。
わかります。
私も正直言えば面倒くさくてツラい…。
ところで、
まだ作業も何もしていないのにもかかわらず、
面倒くさいと感じるのはなぜでしょう。
おかしいですよね?
これは、
まだやってきていない未来の困難をイメージして、
すでにそのことに対して疲れた気になっているという状態なんです。
いいですか?
もう一度言います。
『疲れた気になっているんです。』
(笑)
錯覚しているんです。
まだ何もしていないから疲れても仕方がないんです。
だから、面倒くさいもなにも、
そもそも面倒なこと自体がまだやってきていないんです。
なのに面倒だと思うこと自体が、どんどんエネルギーを奪っていきます。
無駄なので良いタイミングでやめておきましょう。(笑)
結論
『やってみてから考えなさい。』
(4)エネルギーの消費量は同じ。
タスクを抱えていて、そのまま放って置くのにかかるエネルギーと、
タスクを完了させるために行動するエネルギー消費は、
どちらも同じ量だというのを知っていますか?
面倒くさがりの私がいうのもアレなんですが、
私、この話を初めて聞いた時、
鈍器で頭を小突かれるくらいの衝撃をうけました。
タスクは抱えていると、
どんどん量が増えていきます。
完了させていくとどんどん楽になります。
はじめは同じエネルギーだったとしても、
時間の経過とともに差が出てきます。
『だったら行動したほうがいいや…。』
と素直に思えました。
結論
『さっさとはじめましょう。』
(5)メンタルセット
『いいからさっさとやりなさい。』
はじめのうちは、
ちょっとイラッときたこの言葉、
なるほど、少しずつ納得してきました。
では、タスクを放置するのをあきらめて、
行動するにあたっての抵抗を軽くしていきましょう。
行動の邪魔になるのが以下の3つです。
(a)始める前からキチンとやろうとしすぎる。
(b)作業量が多い。
(c)そもそもやりたくない仕事。
では、解説します。
(a)始める前からキチンとやろうとしすぎる。
どうしても仕事の質にこだわると、
腰が重たくなってしまいます。
ざっとでいいので、
とりあえず一旦終わらせるつもりで”軽いノリ”で始めてみましょう。
(b)作業量が多い。
一つのタスクを更に細かいタスクにしてみて、
できそうなところから始めてみましょう。
例)窓掃除。
・どこの窓を掃除するか決める。
・道具を揃えておく
・実際の作業
・手直し
・後片付け
こんな感じで分けておいて、
まずは一つを終わらせるつもりでやると、
作業量が小さくて心の負担が軽くなります。
(c)そもそもやりたくない仕事。
やりたくないものは仕方がないのですが、そうも言ってられません。
簡単な気分の切り替えの方法をご紹介します。
・終わった後の快適さをイメージしてみましょう。
・新しくやり始めるのではなく、すでに始まっていることの続きを再開するイメージではじめる。
・中途半端でやめてもOKだと前もって決めておく。
仏教では未完のタスクのことを、
”心のチリ”
と表現します。
心のチリは増え続けると苦しみになります。
苦しくなる前に、
『さっさと取り掛かって終わらせていきましょう。』
いかがだったでしょうか?
年末に片付けておかなければならないこと、
新年に向けての準備や大掃除など大変ですが一つずつ終わらせていきましょう。
大掃除=小掃除+小掃除+小掃除(やれるだけやる。)
↑
イメージ的にはこんな感じです。
それではまた。