雛人形の供養

五術研究所の占い師 明影です。

私は稀に人形の供養を依頼されることがあります。

私はご祈祷やお祓いを行う

密教のお坊さんでもありますので

こういったお仕事も取り扱っています。

人形を処分するにあたって

供養をすることはとても大切です。

ただ、雛人形や古い人形などは注意が必要な場合が多いので

私が供養を引き受ける場合は少々高額になったりします。

雛人形の解説をもとにその理由をお話ししたいと思います。

<雛人形の起源>

雛人形の歴史は平安時代(8〜12世紀頃)にさかのぼります。

当時の日本では、身の穢れ(けがれ)や災いを

人形に移して川や海に流す

「流し雛(ながしびな)」

という習慣がありました。

これは厄除けや身の清浄を願う行事でした。

こういったことは医学の発達していない時代では重要だったのでしょうね。

現代の雛人形へ

  • 室町時代〜江戸時代初期
    宮中の遊びや貴族の行事から発展し、紙や布で作った「人形遊び」が庶民の間でも行われるようになります。
  • 江戸時代
    町人文化の発展とともに、段飾りの豪華な雛人形が作られるようになり、現在のような形(内裏雛・三人官女・五人囃子などの段飾り)が整いました。

雛人形の意味

  • 健康と成長を願う
    女の子の健やかな成長と幸せを祈る象徴として飾られます。
  • 災厄から身を守る
    流し雛の名残で、人形が厄や穢れを引き受けてくれるという意味があります。

雛人形は単なる飾りではなく、

それぞれが家や娘を守る象徴としての意味を持っていたりします。

1. 内裏雛(だいりびな)

  • 内容:天皇と皇后を模した男女の人形(殿・姫)。
  • 呪術的意味
    • 家の中心を守る守護神の象徴。
    • 男雛(殿)は外の災厄や邪気から家を守る、女雛(姫)は家の中の平和と娘の成長を守る役割。
    • 一対で置くことで陰陽のバランスを整え、運気を安定させる。

2. 三人官女(さんにんかんじょ)

  • 内容:内裏雛の後ろに並ぶ女官の人形。
  • 呪術的意味
    • 家や子どもを取り巻く災厄や邪気を抑える護衛役
    • 持っている小道具(酒器や長柄の台など)は、清め・浄化の力を象徴。
    • 三人という数字は、陰陽五行思想では安定・調和を表す。

3. 五人囃子(ごにんばやし)

  • 内容:楽器を持った5人の男性人形。
  • 呪術的意味
    • 家に福音や喜びをもたらす守護者
    • 音やリズムは古来、邪気払いの力があるとされ、祭祀や祓いの儀式でも音が用いられる。
    • 五人という数字は五行(木・火・土・金・水)に通じ、家全体の調和と運気安定を意図している。

4. その他の人形や道具

  • 随身(ずいじん):内裏雛の両脇に置かれる武官。邪霊や外敵から守る役。
  • 道具や屏風:魔除けの印や吉祥文様が描かれることが多く、空間全体を浄化する意味を持つ。

💡まとめると、雛人形は**単なる飾りではなく、家や娘を守る「小さな祓いの儀式」**の象徴です。配置や人数、持ち物の意味にはすべて呪術的な意図が込められているのですね。

5.飾る段数や順序

  • 飾る段数や順序には、宮中の様子や家族の繁栄を願う意味が込められています。

代表的な人形と意味

人形役割・意味
内裏雛(だいりびな)天皇・皇后に見立てた男女の人形。家族の健康・繁栄の象徴。
三人官女宮中の女官にあたる。子どもが成長する過程の守護、礼儀や徳を表す。
五人囃子宮中の楽師。音楽や祝福を象徴し、家庭に和やかさや楽しみをもたらす。
随身(ずいじん)宮中の護衛。災厄や邪気から家族を守る役割。
仕丁(しちょう)宮廷の使用人。家の繁栄や人間関係の円滑を願う意味。

なぜ処分の際には供養が必要なのか?

これは少し呪術的・象徴的な考え方になりますが、雛人形はもともと身代わりとして災厄や穢れを受けてくれる存在ですので、きちんと願解きや供養をせずに処分すると、次のようなことが起きると考えられています。

1. 災いが戻る可能性

  • 人形に込められた穢れや災厄は解放されず、家や娘に戻るとされます。
  • たとえば、健康運や家庭運に不運が起こりやすくなったり、思わぬトラブルが増える象徴的な考え方です。

2. 精神的な影響

  • 人形は祈りや願いを込めた存在でもありますので、感謝や願解きをせずに捨てると、無意識に罪悪感や後ろめたさとして心理に残ることがあります。
  • これは「災いが返ってくる」という表現で昔の人は警告していたのですね。

3. 望ましい対応

  • 人形供養や願解きで、「役目を果たしたことに感謝し、災厄を清めて返す」ことが大切です。
  • 供養やお清めは、人形にとっても家族にとっても安心の区切りになります。

こういった事情がありますので

私が処分のための供養を引き受ける際は

モノにもよりますが護摩を行うようにしています。

実際、これまでも古い人形は何かしらの

エネルギーがこもっていたりして

特に注意が必要なことが多かったです。

供養を目の当たりされたお客さまは

『これで安心して処分できます。』

とおっしゃって帰っていきました。

何かしらでお役に立てたのならよかったです。