家は神さま。廃屋の解体に思う 2024年8月メルマガ

【家は神様】

最近は廃屋が増えているそうです。

私のところにも
取り壊しの前に家のお祓いをして欲しいといった
依頼が来たりします。

実は家というのは
様々な”神様の集合体”みたいなものでして
それを取り壊すというのは
家主も工事関係者も
細心の注意をもってあたるべきことだったりします。

ざっくりと考えても
土地神さま、家を守る神さま、荒神さま、トイレの神様
水火の神様、風水の神様、方位の神様、空間時間の神様など
さまざまな神様が
家と関わっていたり
家の中にいらっしゃいます。

家には五大(地水火風空)という働きがそなわっていますので
当然、魂(識)があります。

地の一部として存在する。
水の働きで家人を潤します。
火の働きで食を施します。
風の働きで一定の気温を保ち暑さ寒さから守ります。
空の働きで空間を設定してプライバシーを守ります。
家には家族にとって安心の場所であろうとする意志(識)があります。

そして廃屋にも生態系が出来ていたりします。

そうなると家そのものも神様だといえます。

とても粗末には
できませんよね…。
(無作法で神仏の怒りを買った人達の怖~い話もたくさんあります。)

私のような密教のお坊さんは
お祓いではなく
家を供養して撥遣作法というものを行います。

これまで生活を守ってくれたことに
感謝をささげ供養して
用を終えたことを報告し
神仏を本宮へ奉送するのです。

今後、時代の流れで
廃屋はどんどん増えていくそうです。

それに伴って家の取り壊しも多くなることでしょう。

こういった作法があることを
知っておいて損はなさそうですね。

あなたは家を大事にしていますか?

ではまた。