タロットリーディング 数字の解釈と絵柄があわない

【数字の解釈と絵柄があわない気がする。】

 

今日はタロット占いの技術的な質問に詳しくお答えしています。

 

去年、心理学系の講座でご縁のあったセラピストさん

とのやり取りをテーマにお話していきたいと思います。

 

この記事は音声でも聞けます。

 

こんなメッセージが届きました。

 

『タロットで聞きたい事があります。

 ウェイト版を使っているのですが、

読み取れない時、スートや数字から読もうとしているのですが、

ウェイトって場面が特定されているので、

数字の解釈だと絵柄と合わない時ありますよね?

そういった時はどう解釈したらいいのでしょうか?』

 

何となく言わんとしていることは分かるのですが

念のため詳しく聞いてみることにしました。

 

 

「ちなみに数札の解釈でしょうか? 占う内容と それに対して出てきたカードは 何ですか?」

 

 

『解釈に困ったケースではないのですが、例えばですが、

占った内容は、

 友達と喧嘩してこの事に対してどうしたらいいか?

をケルトで引き、

顕在意識:ワンド8の逆位置

逆位置 8だと、繰り返しとかコツコツ、積み重ねみたいな解釈

ワンドだから周囲のコミュニケーションとかを表すかな と思うのですが、

正位置の絵の解釈だと次第に物事が決まるみたいな解釈ですよね?

 あとは、 ワンドの2も気になります。

 小さい成功の次のステップって感じですが、

 2は2つの物事を比較したり、選べない状態にいる って解釈なので、 何か違うなと思いました。』

 

というご質問でした。

 

プロ占い師がカードリーディングをする場合

「絵柄」と「数字」と「スート」

を参考にして解釈しながら意味を生み出していきます。

 

今回はその過程がなんだかしっくりいかないということのようです。

 

こういった疑問がわくこと自体でも

この方がとてもレベルの高い学びをされていたことが判ります。

 

質問自体がそれなりに高度なので

しっかりとお答えしました。

 

 

「なるほど。 8を”繰り返し”、”コツコツ”、”積み重ね” という解釈をされたのなら

そこからさらに一歩踏み込んでみましょう。

繰り返したりコツコツやったり積み重ねることでどうなりますか?

スートのもつエネルギーが大きくなっていきます。

つまり8は、 『発生したエネルギーが大きくなるための仕組み』 という感じになります。

 

ワンドはエレメントで言えば”火”です。

 火は燃焼反応(化学反応)です。

 異なる物質を結びつけ、 別の物質へと変化させます。

 つまり『変化』。

なのでワンドの8は 『めまぐるしく変化が起きている状況』 と解釈できます。

 

カードには 8本のワンドが物凄い勢いで空を飛んでいる場面が描かれています。

 棒についている葉っぱに注目することで、 スピードと勢いが想像できます。

 これらのことからも、 ワンド8は 『凄い速さや勢いでエネルギーが変化している。』 と解釈できます。

 

 それで、

” 友達とケンカした。どうしたらいいか?”

という問いに対しての顕在意識のポジションにでたカードがワンド8(逆)ということなら

 『ケンカした相手との関係や状況がコロコロと変化するから、状況が手に負えない。』

 『お互いに言っていることが2転3転してまとまらない。』

 『ネガティブなやり取りを繰り返してしまい、さらに状況が悪くなりそう。』

なんて考えている感じになるでしょうね。

こういった場合は

これまでお互いが感じていた不満が積み重なっていて、

何かのきっかけで一気に爆発してしまったとも解釈できます。

 

 

 

ワンド2の絵には、領主が 自分の領土を管理したり 拡大するために

建物の屋上から 地球儀を片手に自分が治める土地を眺めている場面が描かれています。

 ワンドは火なので燃焼反応。

 酸素と炭化水素が結びついて二酸化炭素と水に変化します。

つまり、 ワンドは”情熱”や”結びつける”力といった解釈が出来ます。

 

そしてワンドをマッチ棒に例えると マッチを擦ると、何もなかった空間に火が発生しますよね。

 そういった場面からワンドからアイデアがひらめくという解釈ができたりします。

 

” 友達とケンカした。どうしたらいいか?”

 という問いかけに対して、

ワンド2のカードが 顕在意識に出たのであれば

相手の言い分(都合)や自分の言い分(都合)のバランスをとろうとしている姿勢をとっているような解釈になります。

つまり仲直りしたいんです。

 そしてカードに描かれているように自分の領土での出来事なので、あくまでも内輪の問題のようです。

 ただ自分たちの世界だけでは問題が解決しない思いもありそうなので、 地球儀の意味する外の世界での常識を参考に、お互いの言い分に折り合いをつけていく姿勢ともとれるでしょう。」

 

といった感じでお答えしてみました。

 

『ありがとうございます。

お金払わなくちゃいけないレベルの説得力でした。

ウェイトタロットであっても、ちゃんと数字と繋がっている事がわかりました。

タロットの凄さを感じれました。 ありがとうございます。』

 

とお返事をいただきました。

 

「何かしらお役にたったのなら良かったです。(^^) タロットは面白いので楽しんで取り組んでくださいね。」

 

 

『ありがとうございました』

 

 

やり取りはここまでです。

 

こんな感じでカードをキチンと読んでいく技術は

簡単に身につくものではありませんが

私は高い水準の技術をもった占い師さんが増えることで

世の中が良くなると思っています。

 

大切なお客さまへ提供できる技術としてどんどんお役立てください。

 

 

さて今日は

セラピストさんの疑問に答えながら

”マニアックなタロットリーディングの技術”についてお話しましたが

いかがだったでしょうか?

 

お話した内容があなたのお役に立てば嬉しいです。

 

今日も最後までおつきあいいただきありがとうございます。

 

それではまた。