2020年10月メルマガ 怒りの鎮め方

【怒りの鎮め方】

仏教では人間をダメにする
心の毒が3つあると言われています。

三毒といって、
貪瞋痴(とんじんち)と言います。
貪り、怒り、愚かさのことです。

今日は怒りについてと、
その鎮め方についてお話したいと思います。

ついついイラッとして暴言を吐いたり、
何かにあたってしまったりして
後悔したりしたことはないですか?

私はこれまでカッとして
見境がなくなったことが
数回ありまして後悔だらけです。

そもそも怒りというのは、
脳科学的・身体的に言うと、
”アドレナリンの分泌”
”交感神経の興奮”
なんだそうです。

体内の変化で
心拍数が上がって呼吸が浅くなるから、
頭に血がのぼって
カッとした状態になるのだそうです。

つまり、
アドレナリンの分泌を抑えて、
交感神経の興奮をおさえればいいのです。

心拍数を正常に近づけ、
興奮状態をリラックス状態にもっていければ
怒りは鎮まるということです。

だから
”深呼吸”
が効くんですね。

なるほど…。

ただ、理屈はなんとなくわかるのですが、
実際はそう簡単にはいかないですよね。



怒りがぶり返してくるし、
なんだか気が済まないし…。


実はこの部分が怒りの鎮め方のポイントなんです。



怒りの厄介なところは、
カッとするところではなく

”ぶり返す”
”気が済まない”

というところにあるんです。



この部分に対処していくことで、
怒りをコントロールすることが出来ます。



ではどうすれば良いのでしょうか?




”怒りがぶり返す”
理由は自分自身が怒りを受け入れていない
というものです。

怒りがぶり返してくるたびに、
「私は怒っている。」
「私は怒っていることに気が付いている。」
「私は怒りたいからイライラしている。」
と呟いてみましょう。

不思議とそれでおさまります。

(ある意味で客観的になっている状態が、
感情を受け入れている状態とも言えます。)



”気が済まない”
のは大切に扱われなかった
という思いがあるからです。

つまり、
傷ついてしまったからです。

なので、
他人を責めたり、
モノにあたったりするくらいなら、
傷ついた自分をなんとかしましょう。

「ムカついたから美味しいもの食べて寝る…。」

そんなささやかなことで大丈夫です。
自分を労ってあげましょう。




(まとめ)

怒りは身体反応。
アドレナリンと興奮。
リラックスでおさまる。
深呼吸が効く。

ぶり返す怒りは、
怒りを受け入れていないから。
怒る自分をちゃんと受け入れること。

気が済まないは、
大切に扱われなかった悲しみ
まずは自分が自身を大切にしていきましょう。






いかがでしょうか?




怒りは人間関係を悪くしますし、
何より疲れます。
上手に鎮めていきましょう。




それではまた。