2021年3月メルマガ そもそも南無ってどいう意味?

【そもそも南無ってどういう意味?】



ある日、
檀家さんの小学生の女の子が読経中の私を見ていて、
ふと疑問に思ったらしく、
こんなことを訊いてきました。



「なむ、なむ言ってるけど、なんでナムって言ってるの?」



そうですよね(笑)
私も子供のころ同じことを思っていました。



この南無という言葉は、
簡単に言うと、
最上級の尊敬を表す言葉なんです。




南無観世音菩薩(なむかんぜおんぼさつ)
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)
南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)



お念仏、お題目、ご法号
全て南無(なむ)がつきます。



この、
”南無”には漢字としての意味はありません。
(南の方位が無いという意味ではありません。)


インドの挨拶の
”ナマステ”
から来ています。
ナマス…敬意
テー …あなた



つまり”ナマステ”は
あなたを尊敬します。

という意味です。




お坊さんの言う、
”南無”はもう少しだけ重たい意味になります。

篤く仏を敬うとか、
仏の教えを拠り所にしている

という感じです。




南無という、
最上級の尊敬を表す言葉。




こうしてみると、
お念仏、お題目、ご法号など
確かにすべて南無をつけるべきものですよね。



お坊さんは神仏だけではなく、
南無過去精霊とか
南無三界万霊とお唱えして、
ご先祖様やその他の霊に対しても敬意を捧げます。




本当に奥深いですね。



子供から
ナムナム言っているおじさんに見えているのなら
私もお坊さんらしくなってきているようですね。(笑)




それではまた。