2018年8月メルマガ 四無量心 日々の祈りによる心の調え方
毎月28日は13時より照水院道場にて、
不動護摩祈願を行っております。
今回は、
『日々の祈りによる心の調え方』
についてお話させていただきました。
気になる方は前半の彼岸の解説は読み飛ばしても大丈夫です。
【2018年8月のご縁日法話】
本日も何かとお忙しい中のご参拝まことにお疲れ様でございます。
ようお参りいただきました。
7、8月はお盆。
9月はお彼岸。
先祖供養とお墓参りのシーズンです。
というわけで9月はお彼岸です。
お彼岸というのは、
春と秋で年に2回あります。
秋の彼岸は、
秋分の日を中心に前後3日の計7日間です。
ちょうど昼と夜の長さが同じくらいになります。
つまり太陽が真東から昇って真西に沈むので、
この時期はご先祖様のいらっしゃる極楽浄土が、
太陽にしっかりと照らされる期間というわけです。
夕日に向かって手を合わせていると、
なんだか亡き故人やご先祖への大切な想いがわいてきそうです。
そもそも彼岸(ひがん)というのは、
覚りの世界=煩悩を滅し尽くした寂静の世界
という意味です。
とても穏やかで安らかで平穏な世界です。
逆に、
迷いの世界=煩悩にとらわれた世界
のことを此岸(しがん)といいます。
私達が生活を送っているこの世界のことです。
あなたの心も私の心も”彼岸”と”此岸”を行ったり来たりしています。
覚りの世界へは、
行こうとしないとたどり着けません。
ではたどり着くためにはどうすればよいのでしょうか?
仏教では、
生活の中での実践方法として次の6つを挙げています。
・布施…みんなに施しをしましょう。
・持戒…約束を守り、正しい生活をしましょう。
・忍辱…不平不満を慎み、愚痴を控えましょう。
・精進…怠けずに正しく努力しましょう。
・禅定…心のコンディションを調えましょう。
・智慧…物事の本質を見抜く力を養いましょう。
これを六波羅蜜といいます。
(一つ一つを解説すると大変なので、
解説したブログのリンクを貼っておきます。
興味のある方はどうぞ。)
彼岸について
https://ameblo.jp/sakkakuya/entry-12074820479.html?frm=theme
お参りのガイドライン
https://ameblo.jp/sakkakuya/entry-12076237483.html?frm=theme
布施
https://ameblo.jp/sakkakuya/entry-12075415922.html?frm=theme
持戒
https://ameblo.jp/sakkakuya/entry-12075751775.html?frm=theme
忍辱
https://ameblo.jp/sakkakuya/entry-12075787960.html?frm=theme
精進
https://ameblo.jp/sakkakuya/entry-12076125808.html?frm=theme
禅定
https://ameblo.jp/sakkakuya/entry-12076909564.html?frm=theme
智慧
https://ameblo.jp/sakkakuya/entry-12077278408.html?frm=theme
それで、六波羅蜜の禅定を実践するために、
今日はあなたに特別に、
祈りによる心のコンディションの調え方をお伝えします。
実践することで、
あなたの心のコンディションが整うだけでなく、
波動やオーラが良い感じになって、
自分や自分の周囲に良い雰囲気をもたらすことができるでしょう。
・波動やエネルギーを高めたい。
・運気を上げたい。
・素敵なご縁を引き寄せたい。
・不安や恐怖心を薄くしたい。
・人付き合いで疲れている。
・心のエネルギーを補給したい。
・ぐっすり眠りたい。
そんな人にオススメです。
冗談抜きで運気が上がるので気をつけてください。
(祈りと言っても宗教的な儀式とはまた違いますのでご安心を。)
やり方は簡単。
①自分で自分を幸せにすると決意する。
②健康と幸福と平和を祈る。
Ⅰ『私が穏やかで健康で幸せでありますように。』
Ⅱ『大切な人たちが穏やかで健康で幸せに過ごせますように。』
Ⅲ『すべての生きとし生けるものが穏やかで幸せで平和でありますように。』
③続ける。
習慣化できるのであれば、
仕事に入る前と、寝る前のリラックスタイムに行うと良いでしょう。
私は、ふとした時や自分のメンタルがパッとしない時などにやります。
それで実際にこんな変化がありました。
なにをかくそう私はこれまで運転中は人格が悪い方に変わっていました。
あまりにも運転中にイライラするので、
ためしにこれを行っていたんです。
すると、
昔の私からは考えられないような、
心が安定したドライバーになりました。(笑)
心が安定したことがきっかけで、
運転中のストレスは他人からもたらされるのではなく、
自分で勝手にイライラしていたことに気がついたのです。
ぜひ効果を実感してみてください。
驚きますよ。
実はこれは、
お坊さんが瞑想修行の時に行う、
『四無量観』
というものを簡略化したものです。
(密教修行者が行う高度なエネルギーワークの観点からの解説もあるのですが、
残念ながら密教的な解釈は秘密にされているのでここでは控えておきます。)
簡単に説明すると四無量観というのは、
慈、悲、喜、捨
の4つの心の働きを意識することで、
心を調えていく修行法です。
慈無量心…すべては安楽であれ。
悲無量心…苦しみなくあれ。
喜無量心…自他の幸福を素直に喜ぶ。
捨無量心…こだわりを捨て素直になる。
というものです。
つまり、
幸せになることを決める…捨
自他の穏やかで健康で幸せを祈る…慈と悲(つまり慈悲の心)
他人や世間の幸福と平和を祈る…喜
という流れで、
『四無量観』
を活用しているということです。
ヨガや他の宗教の考え方も根本はほとんど同じのようです。
まとめると、
①まず自分で勝手に幸せになると決意する。
②自分と、大事な人と、他人と世の中の安楽、健康、幸せ、平和を祈る。
③続ける。
です。
2~3回ほど口ずさむとスムーズに覚える感じになります。
一例ですので、
祈りの言葉の細かい部分は自由に変えてもらっても構いません。
ぜひ試してみてください。
本日のご参拝お疲れ様でした。